2023.6
台風
近年、2022年7月に気候が穏やかなイギリスで観測史上初めて最高気温が40℃を超えるなど、世界的に地球温暖化を原因とする異常気象や甚大な自然災害が増加しています。日本では、被害をもたらす自然災害で発生件数が最も多い、台風が頻発する季節が近づいてきました。今回は、以前から気になっていた台風の呼称について調べました。
まず、台風とは、熱帯低気圧のうち東経100度から東経180度までの北西太平洋または南シナ海の北半球に中心があり、かつ低気圧域内の中心付近の最大風速が17.2m/秒以上のものを指します。また、東経(西経)180度から大西洋までの北半球に中心があり、中心付近の最大風速が32.7m/秒以上は「ハリケーン」、東経100度から西のインド洋または南半球の太平洋に中心があり、中心付近の最大風速が17.2m/秒以上は「サイクロン」と呼びます。なお、南半球の南アメリカ沖は、南極からの寒流の影響で海水の温度が上がらないため、太平洋側および大西洋側ともに台風が発生しない地域となっています。