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日本政策金融公庫の融資先は小規模事業者が中心であり、小口の無担保融資が主体です。融資審査は、中小企業の経営資源を「ヒト」「モノ」「カネ」に分類したうえで、それぞれ着眼すべきポイントを確認していきますが、小規模企業は存続の大部分が経営者で決まるため、中でも「ヒト」(経営者の信頼性、謙虚さ、決断力・責任感、計数観念など)の審査を最も重視しているそうです。診断士実務でも同じようなことを感じていたため、とても共感できる視点だと感じました。
また、創業融資の話の中で、創業しない理由の調査結果の説明がありました。1位は「自己資金の不足」であり、4位は「知識・ノウハウが不足している」でしたので、起業者に不足しているものを支援できる中小企業診断士と金融機関が連携して創業支援することの有効性を改めて認識しました。
なかなか聞けない金融機関の本音を聞くことができ、創業支援がしたくなるような刺激を受けた素晴らしいひと時でした。