国際部 中村 寛


 2025年3月12日(水)、大学の会合でたまたま後輩が私に譲ってくれたチケットの舞台を観に行った。新宿、紀伊國屋サザンシアター、こまつ座、主演 風間俊介、「フロイス-その死、書き残さず-」という演劇である。「フロイス」とはルイス・フロイス。1532年ポルトガルのリスボンに生まれ、イエズス会の宣教師として1563年に来日。織田信長や豊臣秀吉らと会見。戦国時代研究の貴重な資料となる『日本史』を記したことで有名な人物である。2011年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」だったと記憶しているが、劇中で出てくるルイス・フロイスが記した『日本史』の原語(ポルトガル語)版が番組各回の最後に斡旋販売されていたことを思い出した。外国人の目から見た当時の日本社会を記した貴重な記録である。今でも販売されているのかネットで調べたが、NHKで紹介されていた豪華な表紙のものは確認できなかった。但しGoogle ブックスで原語版が販売されていることは確認できた。できれば豪華な表紙版を入手して読んでみたい。
 話を舞台に戻す。ルイス・フロイス(以下、フロイス)はマカオを経て日本のとある漁港に上陸。その後貧困や為政者の弾圧に苦しむ庶民達に神の存在を説き、彼らの心労を和らげる。その後京都で織田信長に謁見、布教活動を許されるが、秀吉の世にバテレン追放令が出されて長崎に逃れる。並行して日本での体験を随時マカオの教会に報告していたが、1597年に長崎で起きた大規模なキリスト教迫害事件「26聖人の殉教」の記録を最後に、その先フロイスがどうなったかは不明…、という内容だった。記録によると同1597年長崎で没したようであるが、墓はいまだ特定されていない。
 という訳で、今回は私の出身地長崎に縁のあるフロイスとその布教にまつわる出来事、キリスト教徒弾圧、潜伏キリシタンについてウィキペディア等の資料から概要を学んでみたいと思う。

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