国際部 米山 伸郎

  1. ファシリテーションの歴史と目的

「ファシリテーション」と聞くと、会議を円滑に進める行為といったイメージを読者も持たれるのではないでしょうか?

その名がカタカナであることから察せられる通り、ファシリテーションは米国で生まれた手法です。1960年代に、「学習ファシリテーター」の役割から発展したそうで、学習者の意識を高め、学習を促進することに焦点を当てていました。その後、タスク志向のグループファシリテーションが登場、品質管理サークルや、クロスファンクショナルなタスクフォース、市民グループが、この手法の初期の専らの利用者でした

その後、利害対立が生じる前にそれを解決する積極的なアプローチとしてのグループファシリテーションも生まれてきました。

さらに、学習グループの参加者が学習ファシリテーションを通じ自らの意識を高めた後、行動を起こし、問題を解決し、計画を立て、グループで意思決定を行う必要性を見出したことからタスク志向のファシリテーターの役割が、会社などの組織の変革と共に進化し、そこから今日のいわゆる会議のファシリテーションのスキルが一般化されて世界に広まっているようです。

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