令和7年1月18日(土)、城西支部恒例のニューイヤーフェスタが中野セントラルパークカンファレンスで開催されました。会場を中野サンプラザから移して2回目の開催となった今回、第一部講演会には109名(懇親会116名)、Zoomでは30名が参加され、昨年を上回る盛況となりました。開演に先立ち、鳩貝支部長よりご挨拶をいただきました。
第1部「講演会」では、「時代の変化に応える商店街支援とは?新興企業の取り組みから見える地域活性の未来像」をテーマに、ネイバーズグッド株式会社 代表取締役社長柴田真光様がご講演くださいました。講演では、商店街が抱える高齢化や人口減少といった問題に対し、柴田氏が実践されている具体的な支援事例や、それに基づく地域活性化の未来像が示されました。
柴田氏は、阿佐谷ジャズストリートや七夕祭りといった地域イベントでのAI導入や運営効率化の取り組みをご紹介。また、ボランティア拡充や若者の積極的な参加促進といった実践事例を交えながら、商店街運営が抱える「人手不足」「属人化」「技術的課題」への対応策を説明されました。特に、若者が気軽に参加できる環境づくりやボランティア証明書の発行といった具体策が紹介され、参加者にとって有益な示唆を与える内容でした。
さらに、地域イベントを活用して商業的価値を創出し、地域住民や企業、自治体が連携しながら持続可能な形で地域活性化を進めるモデルの必要性を強調。また、防災活動と地域イベントを融合させ、イベントが結果的に地域の助け合いネットワークを構築する仕組みの提案も行われました。
質疑応答では、若者や外部人材を巻き込む具体的手法や商店街会員以外への働きかけについての質問が寄せられました。柴田氏は「地域プレイヤーはその土地にゆかりのある人が担うべき」としつつ、ノウハウや技術面での外部支援の重要性も指摘されました。本講演は、商店街支援や地域活性化に取り組む中小企業診断士にとって、実践的なヒントを多く提供する内容となりました。
第2部「懇親会」では、冒頭に東京都中小企業診断士協会会長森川雅章様よりご挨拶をいただきました。その後、恒例の会員部主催による懇親企画として3択正解ゲームが実施され、新入会員を含め、会員同士が積極的に親睦を深める場となりました。最後に山辺副支部長より閉会のご挨拶があり、新春らしい和やかな雰囲気の中でフェスタは幕を閉じました。