2025年6月7日(土)、うたごえ喫茶「ともしび」(新宿区高田馬場)にて、会員部と地域支援部の合同イベントとして、地域支援ゼミ及びうたごえ体験・交流会を開催し25名の会員が参加しました。

第1部地域支援ゼミでは、株式会社ともしびの代表取締役 齊藤隆様から、うたごえ喫茶ともしびの創業から現在まで70年間の経営についてお話しいただきました。戦後復興の新しく自由なエネルギーの溢れる時代、集団就職で上京した若者の寂しさを背景に生まれたうたごえ喫茶が、その後の大ブーム、バブル期の衰退、第2次ブーム、東日本大震災後の注目、コロナ禍での閉店と、浮き沈みを経て2年前に現在の店舗を再開するまでを当時の写真を交えてご紹介いただきました。現在の店舗を構えるにあたっては全国のフアンによる募金や、中小企業診断士の支援により事業再構築補助金を利用したとのこと。今後は自力での経営再建を図っていきたいともおっしゃっていたことから、その後の交流の場では同社の課題解決に関して議論を交わす参加者も多くいました。

第2部のうたごえ体験・交流会では、ピアノとアコーディオンによる生伴奏付きで、みんなで懐かしい曲を唱いました。「翼をください」「上を向いて歩こう」「青い珊瑚礁」「津軽海峡冬景色」など誰もが聞いたことのある曲から始まり、「少年時代」「心の旅」やロシアやアメリカの民謡を唱い、最後は「見上げてごらん空の星を」で締めくくりとなりました。

うたごえ喫茶のよさはみんなで同じ歌を唱うことによって得られる一体感や楽しさにあると、おそらく皆が体感したのではないかと思います。そして、それにはエンゲージメントの高い従業員の存在が貢献していることも。厨房もホールも歌詞の投影も司会も伴奏もみんな掛け持ちでこなしてしまうスタッフの皆さんのもてなしに感謝しつつ、お店を後にしました。

(報告者:五百田誉子)