クリスマスカード

国際部  米山 伸郎


アメリカ駐在時代、毎年サンクスギビング休暇明けの12月初めになると始まるのがクリスマスカードの発送でした。
日本の年賀状のように友人、知人宛はもとより、仕事上のお客様、ビジネスパートナーなどにも送っていましたが、署名のみのカードも含めると毎年数百枚は出していたと思います。筆者単独で出す場合もあれば、オフィスとして関係者全員がサインを書き込む場合もあり、後者の場合、一枚のカードに10名近くのサインがあふれるケースもありました。
年賀状が元旦に届かないと新年のスタートとしての年賀状の価値が少し落ちる(と思っているのは私だけかもしれませんが)ように、クリスマスカードもクリスマス休暇が始まる前の週までに届けようとは思うのですが日常業務に追われいつもぎりぎりの発送になっていました。 以前はクリスマスカードと呼んでいたカードも、ユダヤ教徒やイスラム教徒などキリスト教徒以外のアメリカ人への配慮が生まれ、シーズンズ・グリーティング・カードと呼ばれるようになりました。 同時に、その時期の掛け声も「メリークリスマス!」から「ハッピーホリデー!」に変わっていったようです。
さて、駐在から戻って6年目になりますが、昨今はと言いますと、旧知のアメリカ人は老若男女E-Cardなる電子版グリーティングカードを送ってくるようになりました。動画や音楽のついた無料のメッセージサービスのようです。 返事も同じサービスで別の図柄を選んで返信できるので楽ですが、手に取ってカードを開く感覚がないのがさみしいと感じるのはアナログ人間のせいでしょうか。 と思っていたところ、その当のアメリカでアナログカードが大人気になりつつあるようです。 立体カードのラブポップカード(https://www.lovepopcards.com/)という3次元カードが全米でヒット中とのこと。 
カードもアナログ回帰のようですが、同じアナログでも別次元に進化中のようです。




以上

(2018年1月)



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