非営利団体向けプログラムで地域のNPOを支援

城西支部 尾形 博

 

1.概要
 地域で活動するNPO等の非営利団体は、予算が限られている中で地域貢献のために活動しています。その活動をサポートするために、Google、マイクロソフト他の各社が様々な支援プログラムを無料や割引価格で提供しています。地域の団体は、指定の申し込み方法で申し込むことにより優遇を受けられます。対象となる団体は、各社異なっており注意が必要ですが、NPOはほぼ対象先となっています。また、提供元によっては、任意団体も対象となることも有ります。

2.支援について
 費用自体は無料、割引価格すが、導入支援は別物です。支援先は、どんなことで困っているのか、何を必要としているのかを確認し適切な支援が必要です。
① ツールの選択
支援するにあたり、支援先が何を必要としているかを明確にし、課題解決に適したツールの選択が必要です。無料だからと何でもいいというわけではありません。現在各社が様々な支援プログラムを提供しており、その中から適切なものを選び出すことは重要です。
② 導入支援
導入にあたっては、メール等の相談窓口やFAQ以外提供先はほぼ何もしてくれません。診断士としては、支援先の業務、組織に適合するように支援する必要があります。支援先は、日々の活動に忙しく、初期データの入力等はなかなかできないことも有るので、導入までの準備も大切です。
③ 運用支援
導入が始まっても、使わないことには効果が出ません。運用にあたってのマニュアルの整備、関係者の教育も重要となります。

3.支援事例
 私は、所属している研究会で、Salesforceを利用したお寺の檀家管理を進めています。やっと骨格となるカスタマイズができたところなのですが、顧客である檀家様の情報を初期設定で入力する必要があります。しかし、お寺の情報は、ほとんどが紙に書かれており、紙を確認しながらのデータ入力になります。しかも、戒名は普通に使われない字もあり判読にも膨大な時間がかかります。現在、メンバーで手分けして入力作業をしているところです。また、初期データの入力が終わった後も、不具合の解決・調整も必要となります。こういったことは、実際に支援してみないとわかりません。支援する際は、支援先の実務に添った対応をしないと有効な支援にはなりません。ここが注意点です。

4.techsoupについて
techsoupは、プログラム導入の際NPOの認定をする機関です。提供会社により、techsoupの登録を求められます。登録はそれほど難しいものではないですが、英語表記の団体名を求められることもあったりとそれなりの手間はかかります。注意点として、登録費用を求められることがあります。提供会社により1回だけだったり、毎年更新の度に費用が発生する場合もあるので、本当にコスト効果があるのか、techsoupの費用も含めて検討する必要があります。

Techsoup URL:https://www.techsoupjapan.org/

5.各プログラムの例
 IT各社は、様々なプログラムを提供しています。実際に使いたいツールがあれば、各社のHPで確認することをお勧めします。意外に無料で利用可能なツールが見つかるかもしれません。ここでは、主だったプログラムの紹介をさせていただきます。なお、利用条件等は都度改定されますので必ず各社のHPを確認してください。