商店街と学校との協力について
城西支部 中川 浩一
商店街と学校が協力することは、地域社会の発展や地域経済の活性化にとって非常に重要です。一般的な内容として、商店街と学校が協力することの利点と協力方法を紹介します。また、個別の案件として、支援している高円寺ルック商店街が阿佐ヶ谷美術専門学校とコラボしたイベントについても紹介します。
Ⅰ.商店街が近隣の学校と協力することによる利点
商店街は地域経済の活性化を担っています。 商店街と学校が協力し、地域のイベントやプログラムを共同で開催することで、地域の魅力を高め、商業活動を活発化させることができます。
第二に、商店街が学生の教育に貢献できます。商店街での販売やサービス提供などの実務体験を学校の授業や課外活動と結びつけることで、学生の実践的なスキルや知識を向上させることができます。
第三、地域コミュニティに貢献することができます。商店街と学校が連携して地域のイベントやプロジェクトを共同で企画・実施することで、地域コミュニティの結束感を高めることができます。
Ⅱ.商店街と近隣の学校との協力方法
1.商店街での学生インターンシッププログラムの実施
学校と商店街が連携し、学生が商店街の店舗で働く機会を提供します。学生は実務体験を通じて仕事について学び、商店街は若い人材を迎え入れることで活気を生み出します。
2.学校行事と商店街の連携
学校のイベントや行事に商店街を巻き込みます。商店街の店舗がスポンサーや出店として参加し、学生や保護者、地域住民との交流の場を提供します。
3.商店街での学生主導プロジェクト
学生が地域の問題を解決するためのプロジェクトを商店街と共同で実施します。商店街は支援や助言を提供し、学生は実際の現場での経験を通じて学びます。
4.商店街と学校の情報共有
商店街のイベントなどの情報を学校に提供し、学生や教職員に情報を伝えます。逆に、学校の行事やプログラムの情報を商店街に提供することも重要です。
上記の協力方法を通じて、商店街と学校はお互いに利益をもたらし、地域社会全体の発展に貢献することができます。協力の形態や具体的な活動は、地域のニーズや条件に合わせて柔軟に検討することが重要です。
Ⅲ.高円寺ルック商店街と阿佐ヶ谷美術専門学校とのコラボイベント
1.開催したコラボイベント「LOOK UP」
支援している高円寺ルック商店街の近隣には阿佐ヶ谷美術専門学校があります。以前から阿佐ヶ谷美術専門学校との協力関係を構築していた個店からの提案で、商店街として、はじめてのコラボイベントを開催することができました。
今回のコラボイベント「LOOK UP」は、2023年7月11日~18日に開催され、阿佐ヶ谷美術専門学校の学生の作品を高円寺ルック商店街の店舗や街路灯に展示しました。商店街で学生の作品を展示することで、学生の才能を広く地域に紹介する機会を提供できました。商店街は美術作品を通じて魅力を高め、学生は、個店と展示の交渉をすることにより実践的な経験を得ることができました。
今回のコラボイベントを機に高円寺ルック商店街と阿佐ヶ谷美術専門学校が協力を深めて、いきたいと考えています。
2.高円寺ルック商店街と阿佐ヶ谷美術専門学校との今後の展開
(1)学生主導のイベントの共同開催
阿佐ヶ谷美術専門学校の学生が商店街と協力して、アート関連のイベントやワークショップを共同で企画・実施します。商店街の店舗や空きスペースを活用し、地域住民や買い物客に対してアート体験の場を提供します。
(2)商店街の空間デザインの提案
阿佐ヶ谷美術専門学校の学生が商店街の外観や店舗内のデザインに関する提案を行います。学生のアートやデザインの知識と商店街のニーズを組み合わせることで、商店街の魅力的な空間を創出します。
(3)商店街での学生インターンシッププログラム
高円寺は古着の街として有名でファッションに興味をもつ若者が集まります。この環境にある商店街の店舗で阿佐ヶ谷美術専門学校の学生がインターンシップを行います。学生は実際の店舗運営や顧客対応の経験を積みながら、商店街に若い才能を活かした活気ある環境を提供します。
(4)商店街と学校の情報共有
商店街の特売情報やイベント情報を阿佐ヶ谷美術専門学校に提供し、学生や教職員に発信します。また、学校のアート展示や学生作品のイベント情報を商店街に提供することで、相互の広報活動を行います。
これらの協力方法によって、高円寺ルック商店街と阿佐ヶ谷美術専門学校はお互いにメリットを享受することができます。商店街はアートやデザインの要素を取り入れた魅力的な空間を提供し、学生は実践的な経験と地域での活動の場を得ることができます。また、地域住民や観光客も多様なアートやデザインの展示やイベントを通じて楽しむことができるようになります。
商店街と阿佐ヶ谷美術専門学校の協力は、地域の文化的な魅力の向上や地域経済の活性化につながります。双方の組織は定期的な協議や計画を行い、地域のニーズに合わせた具体的な協力プロジェクトを展開することが重要です。
以上