実践!スキルアップ講座「データドリブンによるDXの進め方」開催報告

中小企業においてどのようにDX(デジタルトランスフォーメーション)をすすめていけばいいのか。2023年3月5日、城西支部研修部主催の「実践!スキルアップ講座」は、IT企業に長年勤務された経験をお持ちで、中小企業診断士として中小企業のDX支援の現場で活躍されている木佐谷康氏を講師としてお招きし、「データドリブンによるDXの進め方」というテーマでお話をいただきました。


人材、資金が不足している中小企業がどのようにDXをすすめていけばよいか、中小企業がDXをすすめていくにあたって中小企業診断士はどのような役割を果たしていけばよいか、というテーマについて、DXの現状、最新のフレームワーク、活用できるツール、そして実際の支援事例も交えてご説明いただきました。


2021年の中小企業白書でも指摘されているようにDX推進の課題として「資金不足」があげられます。中小製造業におけるIoTの導入事例とその成果、マーケティングにおけるMAツールの導入事例において、コストをかけずにDXが進めていけた事例をお話しいただき多くのヒントがいただけました。また、ツールの紹介にとどまらず、中小企業が感じているDX導入に際してのハードルの高さをどうクリアしていくか、DX導入の成功のカギを握るトップのコミットメントを得るにはどうしたらよいか、といった中小企業診断士の伴走が必要とされる場面についてもご経験に基づいたアドバイスをいただき貴重なお話を伺う機会となりました。

研修部 山口尚彦