新宿のサッカーチーム「Criacao Shinjuku(クリアソン 新宿)」

城西支部 河﨑 展生

 Criacao Shinjuku(クリアソン 新宿)は新宿をホームとするサッカーチームです。私は、東京中小企業家同友会新宿支部の会員なのですが、昨年クリアソン新宿を運営している株式会社Criacao(クリアソン)が会員になられました。また、同チームは新宿区及び東京商工会議所新宿支部、新大久保商店街振興組合も応援しております。そのような関係から、もともとサッカーにあまり関心のなかった私もクリアソン新宿を応援することになりました。 

 クリアソン新宿は、2005年サークル大学生たちにより設立されました。Criacaoというポルトガル語で「創造」を意味するチーム名も、このときに命名されたそうです。そして、「感動を創造し続ける存在でありたい」という理念、「世界一のサッカークラブを目指すというビジョン」を、創設期から掲げていました。

 2012年、株式会社Criacaoを設立し、本格的にクラブを目指していきます。しかし、関東リーグ昇格の壁は厚く、4度にわたり挑戦は阻まれています。
そして2018年、これまでも活動拠点としてきた新宿区とともに、今後もクラブの歩みを進める決意表明の意味を込め、チーム名をCriacao Shinjuku(クリアソン新宿)に改名しました。初の専任監督として成山監督を招聘し強化を図り、都リーグ参戦10年目の節目に、ようやく関東リーグ2部昇格を果たしています。

J1への道    

 関東サッカーリーグ1部と全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021で優勝したクリアソン新宿は、FC刈谷との入れ替え戦にも勝利し、とうとう今期からJFLへの昇格を果たしました。そして現在は、J3への昇格を目指して戦っています。

 東京都心にあるサッカーチームの悩みは、ホームとなるサッカースタジアムの確保が難しいことです。Criacao Shinjukuもこれまで、世田谷区の駒沢陸上競技場、調布市の東京スタジアム西競技場、北区の味の素フィールド西が丘など、新宿からは離れた場所でホームゲームを開催してきました。しかし、地元からは離れた場所での開催は盛り上がりに欠けることになってしまいます。

 そのような中、とうとう夢が実現するときが来ました。時は2022年10月9日、場所は、新国立競技場、相手は日本サッカー界の至宝、キングカズを擁する鈴鹿ポイントゲッターズとの試合が開催されました。

新国立劇場 

 当日は、「新宿の日」と名付けられ、新宿区や東京商工会議所新宿支部、パートナー企業も全面的に応援しました。ちなみに私もパートナーとなっています。
朝から多くの人が集まり、「カズ効果」も加わり、JFL史上最高の16,218人の観客を集めました。

多くの観客を集めて試合開始

 写真で見ると、3階席までぎっしりのように見えますが、2階席及び3階席は席に施された模様です。実際には1階席のみ埋まっている状況です。こういう所も新国立競技場は工夫されていますね。

 試合は両チームとも好機を作るものの決めきれず膠着状態のまま前半戦を終了しました。しかし、後半17分鈴鹿ポイントゲッターズに一瞬のスキを突かれ先制を許してしまいます。その後クリアソン新宿も猛反撃を繰り広げますが追いつけません。
 そのような中、この試合のクライマックスが訪れました。サッカー界のリジェントこと「キングカズ」の登場です。この時は敵味方関係なく、スタジアム全体から大きな拍手が起こりました(コロナのため、大声を出すことは禁止されています)

キングカズ登場 

 試合はそのまま0対1でクリアソン新宿は敗れてしまいました。しかし、強豪チームである鈴鹿相手に一歩も引くことのない戦いを展開したクリアソン新宿にサポーターは大きな拍手を送りました。
 クリアソン新宿は今期まだ3勝しかしてなく、最下位を争っています。しかし、クリアソンの挑戦は始まったばかりです。Jリーグを昇り詰めるまで応援していきたいと思っています。

(参考:クリアソン新宿オフィシャルサイト https://criacao.co.jp/soccerclub/