9月28日(土)に城西支部会員で、ABRコンサルティング株式会社代表取締役の吉田浩二氏による「事業性評価」の講義が開催されました。
 事業性評価とは「財務データ等に依存することなく企業の事業内容や成長可能性を適切に評価すること」であり、「金融機関が顧客の実態(事業内容、強み、課題等)を理解すること」であるとの説明がありましたが、これは、我々診断士の得意とする現状の把握、課題や問題の見える化のプロセスと同様です。
 金融機関は、低金利を背景とした取り巻く環境の変化に伴い「事業性評価」を前提とした融資業務を拡大しており、「診断士がいかに金融機関と協業していくかが重要」との話がありました。
 銀行勤務時代の経験も踏まえ、「金融機関が診断士に求めていること」、「銀行の意思決定者にいかに近づくか」、また「彼らに響く書類づくりの重要性」等を分かりやすく解説いただきました。
 事業性評価に対する診断士へのニーズの存在、金融機関と協業していくための具体的なノウハウは、今後の活動につながる非常に中身の濃い講義でした。
 後半は、事業性評価の流れを知る目的で、事業ビジネスモデルの「俯瞰図」を作るワークを行いましたが、これは「企業の現状把握にあたり非常にわかりやすい」と好評でした。