5月29日(水)に、国土交通省 首都圏外郭放水路を訪問しました。首都圏外郭放水路は、国道16号の地底50mを流れる世界最大級の地下河川です。利根川・江戸川・荒川の大河川に囲まれ昔から浸水害に悩まされていた綾瀬川・中川流域を洪水から守るため、13年の歳月をかけ18年6月に完成しました。5つの立坑を内径10m全長6.3㎞のトンネルでつなぎ、深さ70m×内径30mの立坑は、スペースシャトル、浅草寺五重塔が入る大きさです。長さ177m×幅78m×高さ18mの巨大調圧水槽と天井を支える59本の柱は圧倒的な質量感で迫り地下神殿とも呼ばれています。シールド工法によるトンネンル掘削技術、ガスタービンによる揚水ポンプ等、改めて日本の土木・機械技術の高さを肌で感じさせるものでした。また、安全帯・ヘルメット装着で高さ70mの立坑の最上部を歩くことは、高所作業者の緊張感を感じる貴重な経験となりました。