長崎銀座商店会は、平成31年2月で第68期総会を迎え、会員数は70店舗、加入率90%以上、個人店舗の商店会役員を中心に自主運営されています。商店街の位置は、豊島区内の西武池袋線東長崎駅南口から光和通り商店街までの全長300mの区域にあります。この区域は、朝夕の通勤通学路として、また飲食・最寄り品の買物客で人通りの絶えない近隣型商店街で、店舗建替えや新規開業店も増え、徐々にではあるが昔の賑わいを取り戻しています。
 私と長崎銀座商店会との関わり合いは、平成25年4月からで、今年で早くも6年目を迎えます。そのきっかけは、所属中小企業診断士会を通じて現会長さんから、商店街支援要請があったことです。どこの商店会も抱えていますが『役員の高齢化、長期化、後任者不足、会運営負担、空き店舗増加等』の多くの問題を抱えて商店会運営に困惑をしていました。現会長さん自身も徐々に続投意欲の減退もあり、商店会の雰囲気は閉塞感と困惑状況が感じられました。
 そこで商店街支援の手始めとして、今後の商店会運営に関する方向性を確認するために全加入会員に対して意識調査アンケートを実施しました。調査結果によって、現状の問題点を洗い出して、役員会で協議を重ねることで、解決策を検討してきました。その間には、商店会の初めての試みとして、地域商店街活性化事業(にぎわい助成金)の『ワンコイン/ NEWどっきり市による地域と商店街のふれあい』をテーマにイベントを開催しました。この事業効果は、定期的な役員会開催の復活と意見交換が活発化になったことで、考え方や行動が大幅に改善されました。最近になっては、朗報として新たな若い商店主も役員として加わっていただき、少しずつではあるが商店会活動も活気を取り戻しています。
 また昨年からは東長崎駅南口西友ストアー建替工事のために商店街来街者の大幅減少という非常事態に遭遇しております。会員店舗の売上げ減少を最小限に食い止めるために役員会では、集客効果の高く、実費が低廉なイベントを検討しながら定期開催をしています。
 一例としては、新たな地域コミュニティを取り入れて、今までの『ワンコイン/ NEWドッキリ市』から近隣住民や来街者の参加型イベントへと変更をさせました。手始めとして


・4月29日 ⇒『第1回長崎ワイワイ』と銘打って、街角ライブを近隣高等学校ブラスバンド部や会員紹介による有志で開催をしました。同時に模擬店・店先屋台・ミニショップ等の催し物で賑わい感を醸し出しました。
・8月26日 ⇒『納涼カラオケ大会&歌謡ショー』を復活させ、地域住民の大人から子供まで参加をしていただき、来賓として豊島区長、区議会議員、町内会長等の参加をいただき、プロ歌手の「若原りょう・松島 麻未」両名をお呼びしてイベントを盛り上げていただきました。
・10月28日 ⇒『第2回長崎ワイワイ』を開催しました。
・12月23日 ⇒ 恒例の『歳末ワクワク抽選会』を開催し、商店街は多くの近隣住民が訪れてくださり、2,600個用意した景品の全てが引き替えられ、とても賑わいのある抽選会でした。


◇ 平成30年8月26日(日)開催
長崎銀座商店街
『 カラオケ大会 & 歌謡ショー 』

高野之夫 豊島区長より開会の挨拶

 

 

 

 

 

◇ プ ロ 歌 手
上の写真  : 松 島 麻 未
下の写真  : 若 原  りょう


 

 

 東長崎区域においても今月の3月には駅前トキワ交番が新設され、夏ごろまでには11階建の駅前複合ビルも完成し、秋にはいよいよ西友ストアーが新装開店する予定です。商店会にとっては、以前のにぎわいと活気を取り戻す大きなチャンスでもあります。商店会の各店舗は、大型店にはない対面販売という利点を活かし、顧客に利便性と満足感を提供し、地域コミュニケーションの担い手として益々重要な役割を果たします。
 今後は、商店街活性化と個店経営の両輪が上手く回るように会員各店舗の課題解決に一歩踏み込んだ支援を考えています。進化する長崎銀座商店会の集客イベントを通じて、商店会内の会員相互間の協力体制強化と商店街全体の賑わいを取り戻すことが、地域活性化につながる活動になると確信をしています。

 

 

 

◇ 東長崎駅南口交番
手前 : 現在の交番
奥側 : 新設「トキワ交番」

 

 

 

◇ 第68期(平成31年度)総会
商店会の会長及び役員の皆さま

 

 


以上